先週は当欄で紹介したテンカノギジンが日曜新潟5Rの新馬戦を優勝。スタートで後手を踏んだうえ、前後4F51.5―46.3秒のスローペース。実際に先行した2頭がそのまま2、3着したのですが、テンカノギジンは4角で最内を突いた戸崎圭太騎手の好判断もあって後方2番手からの差し切り勝ちをおさめました。上がり3Fはメンバー断トツの33秒3。大味だったレースぶりからも、まだまだ上積みが見込めそうです。
一方、2歳重賞戦線では大手牧場の苦戦が続いています。G3・函館2歳SこそノーザンF生産のブトンドールが制しましたが、G3・新潟2歳Sではシルクレーシングの1番人気・アイスグリーンが5着に敗退。先週のG3・札幌2歳Sでも当欄で取り上げたシルクレーシングのブラストウェーブが5着、G3・小倉2歳Sでもキャロットファームの1番人気・プロトポロスが4着に敗れ、それぞれ浦河や日高の生産馬が優勝するなど、やや波乱含みの展開となっています。
今週から始まる秋競馬。はたしてこのまま中小牧場の快進撃が続くのか、大手牧場の反撃が始まるのか、注視していきたいと思います。
そんな中、今週の中山開催で注目を集める新馬が、土曜芝2000mでデビュー予定のロッククリーク(牡、栗田徹、母フロールデセレッソ)。
▲10日(土)中山5Rでデビュー予定のロッククリーク
テンカノギジンと同じノーザンFの生産馬で、父はエピファネイアです。追い切りでは馬なり中心で、丹念に仕上げられてきています。
2022/09/06 (火)
今週デビューで注目を集める新馬や、アスター賞の有力馬情報をお届けします/東スポ・藤井記者の“若駒”生情報!
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。