Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第79回目のトークテーマはトーセンラー。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
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亀谷敬正(以下、亀):新刊も出たので、最初に実戦編をやりましょうか。『競馬放送局』で公開した予想でも、竹田城S(12/10)で万馬券を的中されていましたね。キングカメハメハのワンツーでした。
今井雅宏(以下、今): 2着のダノンブレットはキングカメハメハの時に解説した「ダート長距離の短縮」だったよね。本命は勝った6番人気リチュアルにしたけど、やっぱりキングカメハメハはダート長距離、特に2000m以上の期待値が高いよ。多頭数でタフな混戦になるとしぶとさを発揮する。
対抗は3着だった7番人気オメガタキシードで、これも新刊にある「延長ダート外枠」のハービンジャーだった。
▼参考記事
【第27回】キングカメハメハ#2 ダート戦での買い時と消し時
亀:体力の活かせる阪神ダート適性が高いという話もありましたね。
今:あと人気のビップスコーピオンが少し危なかったから勝負レースに選んだのもあったよ。
亀:ボクもこのレースは人気馬が消えると思って勝負レースに推奨したんですが、ハズレてしまいました(涙)。ビップスコーピオンはサトノクラウンのダート短縮です。これは危ないですよね。
今:東京の6枠から阪神の2枠だと揉まれて嫌がるリスクが高いよね。
亀:同種牡馬上位独占では、赤穂特別(12/9)のマジェスティックウォリアー2・3着で稼ぎました。
今:4番人気のワンダフルトゥデイが苦手な内枠で凡走した後の中枠だったよね。9番人気ヒノデテイオーも揉まれ弱いマジェスティックウォリアーの外枠で狙い頃だったね~。ワンダフルトゥデイが中枠で揉まれないように乗るか、逆に内へ突っ込んじゃうか、騎手の心境が読めなかったから予想しなかったけど。
亀:ワンダフルトゥデイはマジェスティックウォリアーの傾向通り、叩き2戦目で上昇する馬なんですよ。前走は短期放牧明けでしたから。
今:なるほど、前に解説していた「休み明けを3か月以上と考えないで、短期放牧明けで考える」作戦だね。
亀:ええ、叩き〇戦馬券術はかなり有効なんですが、それ自体を知らない一般ファンは多いですし、今の時代の休み明けの定義は、普通の新聞やサイトじゃ分からないですからね。もちろん、我々は新時代の休み明けのデータを持っていますが。あと京都ホースレーシングの水口は勝負。これもTAROさんのコラムでも書かれているように、亀谷競馬サロンでは常識です。
今:人気にならない割に普通に乗れる騎手だよね。マジェスティックウォリアーだと、日曜中山1R(12/10)で結構稼いだよ。
亀:ステラシティが逃げて勝ったレースですね
今:これも格言にあった得意の「位置取りショック」を掛けたんだよね。結構、小林美駒は減量を活かした逃げをやるんだ。短縮1200mだから行かないと揉まれて危ないけど、前走揉まれて凡走した後なんで、先行出来れば前走より気分よく感じて巻き返す可能性が高い。どう乗るか分からなかったから対抗にしたけど、逃げたんで位置取りショックの効果抜群だった。
本命は3着のロードカナロア(セイウンチドリ)で、これも全く同じ短縮+前に行く位置取りショック狙いで、先行馬が少なかったから騎手が行く気なら前に行く位置取りショックが掛けやすいレースだったんだ。ただマジェスティックウォリアーの場合は揉まれないかどうかが大事なんで、騎手の気持ちが読めないときは本命にしにくいのが難点だね。
▼参考記事
【第34回】マジェスティックウォリアー 強引さと揉まれ弱さを馬券に活かす
亀:阪神JFのステレンボッシュ本命もお見事でした。
今:新刊用に新しく作った「買い条件表」にある、「エピファネイアの2~3歳の根幹距離」だよね。若くて鮮度のある時期は、広くて本格的なコースが向く。今回は昇級戦の鮮度があったからね。牝馬で牡馬より硬さが少ないのもプラスだったよ。
亀:さて、先週の実践編だけでも新刊の威力、効果的な使い方をより一層深めることができましたが、ここからは種牡馬の議論に戻りましょう。今回はトーセンラーでどうですか。