競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。
今回のテーマは、日本からサトノレーヴとルガルが出走を予定している英G1・クイーンエリザベス2世ジュビリーS(6/20)の有力馬紹介です。
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大澤幹朗氏による初の著書『競馬アナウンサーと学ぶ ゼロから分かる競馬教養』が7/13(月)に発売となります。競馬を「教養」として学ぶ入門書で、競馬が育んできた文化背景、世界との比較、そして人と馬が織りなすドラマの魅力を、豊富なエピソードとともに解説しております。

イギリスのアスコット競馬場では、英国王室主催の祭典「ロイヤルアスコット」が現地時間の16日に開幕。5日間の日程で、8つのG1を含む19のグループ競走(重賞)が行われています。
最終日の20日、日本時間の土曜深夜に行われるG1・クイーンエリザベス2世ジュビリーS(芝直線1200m)には、日本からサトノレーヴ(牡7、美浦・堀宣行)とルガル(牡6、栗東・杉山晴紀)の2頭が出走します。
去年は現地1番人気に支持されたサトノレーヴ(J・モレイラ)が、14頭立ての大外枠スタートから勝ち馬ラザットと1/2馬身差の2着。雪辱を期してサトノレーヴは今年も出走しますが、連覇を目指していたラザットは先月の前走で勝利した後に、跛行が判明して回避することになりました。
大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」の前売り1番人気は、オーストラリア調教の牝馬ジョリースターで3.25倍です。
名牝ウィンクスを手掛けたオーストラリアのトップトレーナー、クリス・ウォーラー調教師が管理するズースター(フェアリーキング系)産駒の5歳牝馬で、これまでに芝1200~1600mの豪G1を5勝。2走前のカンタベリーS(ランドウィック芝1300m)、前走のTJスミスS(ランドウィック芝1200m)のG1連勝を含む重賞3連勝中です。
初の海外遠征で、国際舞台での実力は未知数ですが、5着だった去年10月のG1・ジ・エベレスト(ランドウィック芝1200m)での勝ち馬カーインライジングとの着差は約1馬身半差でした。鞍上はJ・マクドナルド騎手です。
2番人気が日本のサトノレーヴで6.0倍です。衰えを見せぬ7歳のロードカナロア産駒は、今年3月の高松宮記念で連覇を達成。4度目の香港遠征となった前走4/26のG1・チェアマンズスプリントプライズ(シャティン芝1200m)はカーインライジングに4馬身1/4差をつけられ、2年連続の2着でした。
狙うは悲願の海外G1タイトルと、日本調教馬初のロイヤルアスコットでの優勝。鞍上には、昨年末の香港スプリント以来のコンビとなるR・ムーア騎手を迎える予定です。
3番人気に13.0倍で4頭が並んでいます。コマンチェブレーブはアイルランドのドナカ・オブライエン調教師が管理するウートンバセット産駒の4歳牡馬。前走5/23の愛G2・グリーンランズS(カラ芝1200m)で重賞初勝利をあげました。3走前のG2・1351ターフスプリントで2着ラザットと3/4馬身差の3着に入り、5着パンジャタワーには先着しています。
3年連続のロイヤルアスコット参戦となるのが、地元イギリスのW・ハガス厩舎のレイクフォレスト。ノーネイネヴァー(その父スキャットダディ)産駒の5歳セン馬で、一昨年は3歳限定の1200m戦G1・コモンウェルスCで2着、去年は直線1マイルのG1・クイーンアンSで5着でした。2024年には、オーストラリアの高額賞金レースであるゴールデンイーグル(ローズヒルガーデンズ芝1500m)でラザットを2着に抑え勝利しています。今回は久々の1200m戦です。
サジーはフランスのA・ファーブル調教師が管理するメイクビリーヴ(その父マクフィ)産駒の5歳牡馬。唯一のG1タイトルは去年8月の仏G1・モーリスドゲスト賞(ドーヴィル芝1300m)で、2着ラザットに1馬身3/4差つけ勝利しています。前走は5/31の仏G3・グロシェーヌ賞(シャンティイ芝1000m)を勝利。4つ目の重賞タイトルを手にしています。
3番人気タイ4頭の最後は欧州初遠征のルガルです。2024年のスプリンターズS勝ち馬。遠征を強行して挑んだ前走3/26のドバイG1・アルクオーツスプリントでは早め先頭に立つ競馬で勝ち馬とクビ差の2着。3着ラザットや4着リーフランナーらには先着して見せ場十分の内容でした。
日本のトップトレーナーが手がけるドゥラメンテ産駒が、4戦連続のコンビとなる若武者・鮫島克駿騎手を背に、約150年の歴史を持つ伝統のレースで勝利を目指します。
連日、華やかな雰囲気の中で行われているロイヤルアスコット開催。その最終日に行われるクイーンエリザベス2世ジュビリーSで、日本馬2頭には、ぜひ素晴らしい走りを見せてほしいと思います。
